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がんの微小環境に挑む – 北海道大学とメルボルン大学の合同研究ワークショップを8月に札幌で開催

2026.06.26

北海道大学大学院医学研究院は、豪州のメルボルン大学と共同で、がん研究をテーマとする合同研究ワークショップ「Cancer microenvironment and next generation research collaboration(がん微小環境と次世代の研究連携)」を、2026年8月19日から21日までの3日間、北海道大学で開催します。

本ワークショップは、「北海道大学・メルボルン大学合同研究ワークショップファンド」の2026年度採択事業の一つです。がん研究を出発点として、医学・生物医学分野における新たな国際共同研究を創出し、両大学の継続的な研究・教育連携へと発展させることを目指します。

ワークショップについて

北海道大学側の代表は、大学院医学研究院長の田中伸哉教授、メルボルン大学側の代表は、医学部副学部長兼Department of Clinical Pathology部門長のFrederic Hollande教授が務めます。

両大学は、がん生物学とその関連分野において、互いに補完し合う専門性を有しています。メルボルン大学の研究者は、腫瘍微小環境、細胞バーコーディング、空間トランスクリプトミクス、組織工学などを専門としています。一方、北海道大学は、がん幹細胞生物学、腫瘍の不均一性、AIを用いた画像診断や自然言語解析、ゲノム解析、ロボット手術、ハイドロゲル、ナノ材料など、多様な研究分野を強みとしています。

今回のワークショップでは、こうした専門性を持ち寄り、基礎医学、臨床医学、情報科学、工学などの垣根を越えた共同研究テーマの形成を進めます。

ワークショップは現地参加とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式での開催を予定しています。北海道大学からは、PRISM-HU参画研究者をはじめ、若手研究者や大学院生も多数参加する予定です。会期中には、共同指導による博士課程研究の形成、学生・研究者交流、医学生の相互臨床実習の可能性など、研究と教育の両面にわたる連携についても検討します。

メルボルン大学との連携の広がり

北海道大学とメルボルン大学は、長年にわたり、人獣共通感染症や化学をはじめとする分野で研究連携を深めてきました。両大学は、こうした関係をさらに発展させるため、新たな研究連携の開拓、異分野融合研究の推進、博士課程学生の共同指導の拡充に合意し、冒頭で言及した「北海道大学・メルボルン大学合同研究ワークショップファンド」を設けています。

2026年2月19日、20日には、PRISM-HUの研究者一行がメルボルン大学医学・歯学・保健科学研究院を訪問しました。現地では、同研究院の執行部にPRISM-HUの取り組みを紹介するとともに、基礎医学、ビッグデータ・オミックス研究などにおける今後の連携可能性について意見交換を行いました。また、医学史博物館や、医学・薬学分野を含むスタートアップが集積する「メルボルン・コネクト」などを見学しました。

この訪問は、『文教ニュース』第2898号(2026年3月30日付)において、「北海道大 AMED事業で 豪メルボルン大学と連携」と題して紹介されました。記事では、PRISM-HUがメルボルン大学を海外連携先に位置づけていることや、両大学が基礎医学研究における連携を進めていること、訪問に参加した研究者が今後の共同研究の可能性について意見交換したことなどが報じられています。

今回のワークショップは、こうした大学間交流を、がん研究における具体的な共同研究へと発展させる新たな機会となります。ワークショップを通じて生まれた研究課題を、共同研究、共同論文、研究資金への共同申請、若手研究者の育成など、継続的な成果につなげてまいります。