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8年間眠っていた会議用テーブルを再生――学内資源を活用したサイエンスカフェ整備

2026.07.22

北海道大学 大学院医学研究院では、学内資源の有効活用と研究者間の交流促進を目的として、中研究棟2階の「サイエンスカフェ」に円卓を整備しました。

2026年6月29日に開設されたサイエンスカフェは、研究者や臨床医が分野や立場を越えて集い、自由に意見を交わすための交流スペースです。開設後、利用者からは「参加者が一つのテーブルを囲み、議論や学び合いができる環境がほしい」との要望が寄せられていました。

そこで着目したのが、学内で使用されなくなった什器を保管し、必要とする部局へ提供する北海道大学の「ストックハウス」というしくみです。調査の結果、北図書館の倉庫に保管されていた全長約6メートルの会議用テーブルを発見しました。このテーブルは2018年にストックハウスへ登録されて以来、約8年間にわたり活用の機会を待っていたものです。

全長6メートルものテーブルをそのまま設置することは不可能でしたが、両端にある半円形の天板を組み合わせることで、サイエンスカフェに適した円卓として再構成できるのではと着想。使用する部材を選定して搬入し、残るパーツについては分別のうえ適切に処理しました。

搬出から運搬、組み立てまでの一連の作業は、PRISM-HUの遠田建助教と北海道大学医学部AI研究会のメンバーが中心となって実施しました。当日は最高気温33度の厳しい暑さとなりましたが、多くの関係者が協力し、怪我や事故もなく無事に作業を完了することができました。本取組は、教職員や学生の主体的な参画によって研究交流環境を整備した事例でもあります。

同日夕方には、完成した円卓で早速ミーティングが行われました。大型モニターの前で一つのテーブルを囲むことにより議論は白熱。今後、研究分野を越えた対話や新たな連携を育む場として、より一層の活用が期待されています。

北海道大学は「THEサステイナビリティ・インパクト・レーティング2026」において世界7位、国内1位を7年連続で獲得しています。今回の整備は、既存資源に新たな価値を与えるとともに、その資源を人と知識が集まる環境の形成へつなげるものです。限られた資源を有効に活用しながら、研究・教育活動を支える環境を充実させる、北海道大学らしい持続可能な大学運営の一例となりました。

今後も北海道大学 大学院医学研究院とPRISM-HUは、環境への配慮と研究交流の活性化を両立させ、持続可能な社会の実現に資する取組を進めてまいります。